シリカは古代起原のブドウの名です。シリカの名前は、プリニウスが紀元前75世紀に書いた文献の中で、ローマ領カンパーニアで育つブドウとして最初に紹介されました。その名前は、当時よく使われていた赤い染料(シリクム)から来たとされています。しかし、シリカは時代の経過とともに、この豊かな土地が持つ他の数百の土着品種の中に埋もれ、ほぼ失われかけていました。しかし、タウラージ地区に200年以上昔から存在する三本の樹からシリカは発見され、フェウディ・ディ・サン・グレゴリオとミラノ大学、ナポリ大学との共同研究により、近代技術を用いた小さなブドウ畑において復元されるに至りました。DNAの解析により、このブドウがシラー、レフォスコ、テロルデゴ種といった北イタリアの品種と共通する特徴を持つ事を示し、またアリアニコとも遺伝子的に関係があるため、このブドウはアリアニコの先祖のうちの1つなのではないかと言われています。このシリカから造られたワインは濃厚で深みがあり、世界で唯一、フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ社によってのみ生産されています。