【ヴィンテージ・レポート】冬の寒さが非常に厳しく、とくに標高の低いエリアは果実の状態が心配されました。しかし、その後の2月と3月の 穏やかな気温と雨によって、適正な生長環境が再び整いました。5月は雨が多い日が続きましたが、その後ブドウの生育と健康 状態のテストを行い、問題ないことが判明しました。開花と結実は、降雨と少し低かった気温により、若干のネガティブな影響があ りました。6月の終わりには天候は落ち着き、晴天と順調な気温の上昇に恵まれました。8月は天候が悪く、前半はまるで秋のよう に気温が下がりました。日照量が少なく降雨があり、ブドウの成熟を遅らせました。悪天候によるブドウの健康と品質が懸念され たましたが、幸いなことに、トレントに9月に訪れた高気圧が、乾燥した気候と晴天をもたらし、不安は取り除かれ、収穫への自信を 取り戻しました。収穫は10月7日に終了し、我慢強く根気強く信じて待ち続けた結果、素晴らしい品質のブドウを収穫するに至りま した。例年とは異なった特殊な天候でしたが、結果的には理想的な酸と類稀なる複雑なアロマを、最適なバランスで有する果 実の収穫に至りました。