【ヴィンテージ・レポート】 五ツ星ヴィンテージ。とても寒く乾燥した冬の後、3月になり気温が急上昇しました。これにより、ブドウの生育サイクルが例年より少し早く進みました。7月には雹害によるダメージを受けましたが、その後の理想的な気候により、病気の危険性はなくなりました。8月9月には、雨が全く降らず、9月の気温は例年よりも高いものでした。これにより、収穫は例年よりも1週間早く行われました。ブドウは素晴らしい糖度と色の凝縮が見られました。収穫量は前年の15~20%減となりました。湿気が低く、霧も少ないアパッシメントの期間の天候は、昼夜の気温差を生み出す、理想的なものでした。アパッシメントは、1月20日まで続きました。類稀な凝縮感と糖度を保ち、アパッシメントから得られるワインの品質は最高のものとなりました。
【味わい】発酵は酵母と共に45~50日間。6~20hℓのスラヴォニアオーク樽で4年間熟成(うち4ヶ月間は600ℓの桜の樽を
使用)。深く輝きのあるルビーレッド。凝縮した完熟チェリーのブーケや焼きプラムの魅力的なアロマが香ります。アマローネ特有の “甘さの錯覚”を伴う、チェリーのスピリッツ漬けの味わいです。カカオやヴァニラ、そしてほのかなタバコの余韻が長く続きます。