【ヴィンテージ・レポート】春は、低気温のためブドウの発育が遅く、そのため、枝はまばらに育ち、 結果的にアッパシメントに最適なブドウになりました。通常より暑い夏だったため、ブドウの成熟が早く健全に育ちました。収穫時期には気温が低下し、昼夜の気温差が激しく、ブドウのアロマ成分が増進。収穫されたブドウは乾燥棚に寝かされ、高い凝縮度を得ることができました。特に、ポリフェノールと糖度は通常よりも高いものとなりました。アパッシメントにおける最初の段階は極めて重要とされていますが、2006年は乾燥した天候と冷涼な夜の気温に恵まれました。アマローネ用に乾燥されたコルヴィーナ種には、12月後半に約10%に貴腐菌がつき、MASIのアマロ-ネの特徴である“糖度の錯覚”を与える要因のグリセリンレベルが上がりました。ブドウの成長期と長いアパッシメント期間のヴェローナ地区における卓越した天候が例年のヴィンテージよりも優れたワインを造る大きな手助けとなりました。
【味わい】発酵は酵母と共に48日間。オークの大樽で3年と桜の樽で4ヶ月熟成。瓶内熟成最低5ヶ月。深いダークレッドで、粘性が高く、魅力的な木のアロマを伴うビターチェリーが香ります。甘さが豊富な果実味が一体化し、とても誘惑的な香りとなります。シナモンとクローヴの風味を加えたチェリーフレーバーの味わいが広がります。卓越した酸が長い余韻へと導きます。