【ヴィンテージ・レポート】005年の秋から冬にかけて、特に晩秋に雨が多く、気温は比較的低めでした。水を保持した畑で木はよく休むことができ、雨の多かった冬の後の春は冷涼で乾燥していました。稀で断続的な雨により、理想的で健康的な条件での発芽と開花が可能となりました。夏には白ブドウ黒ブドウ共に素晴らしい成熟を見せ、収穫は例年と比べ1週間遅れとなりそうでしたが、8月中旬に起こった4日間の猛暑により、例年通りのタイミングとなりました。2006年は健全で高品質のブドウを収穫することが出来、収穫量は10%減、メルロー、ネロ・ダーヴォラは20%減となりました。とても日照量に恵まれた晴天の多いヴィンテージで、4月以降、クリアな青空が続き、雨量は少なめでした。果皮は厚めでタンニンが豊か、とくに太陽を好むシラーやネロ・ダーヴォラなどは傑出した果実味を持ち、素晴らしいものでした。白ブドウはリッチでクリーミー、品種の個性が光る仕上がりとなりました。メンフィエリアでは、特にシラーとヴィオニエ、グレカニコ、フィアーノが素晴らしいヴィンテージとなりました。 2006年は大変満足のいくヴィンテージとなりました。
【醸造家からのコメント】暑く乾燥していた年、フルボディのワインに仕上がりました。