【ヴィンテージ・レポート】 早熟のヴィンテージです。土壌の水分量もしっかりと確保できた平均的な冬でした。4月には気温が上がり、ブドウの生育サイクルが2週間早まりました。6月末から7月初旬にかけては、日中の平均気温はそれほど高くなりませんでした。ブドウは、特に手を加えることなく健康に育ちました。8月の日中の気温は非常に高く、これにより収穫量が減少しました。9月上旬の降雨と9月下旬の夜間の気温の低下がフェノールの素晴らしいバランスを生み出しました。収穫量は低いものの、豊富なタンニンと素晴らしい色、そして、とても興味深いアロマを有するヴィンテージとなりました。
【味わい】輝きのあるガーネット色。枯れた花、ワイルドベリー、ラズベリーのコンフィチュール、パイプ煙草の厳格な香りに、柑橘やバルサミックなアクセントが感じられます。複雑味があり、非常にバランスのとれた味わい。最上階級のワインがもつ力強いタンニンと長く続く温かみのある果実の余韻が特徴です。