【ヴィンテージ・レポート 】2005年を超えるヴィンテージです。 この年は3月と4月の寒の戻りで約2週間ほど生育が遅れ、また遅霜に見舞われたものの幸運にもこの生育の遅れにより被害を逃れました。6月はかなり乾燥し、7月、8月には降雨があり、ブドウの生育は良いバランスが保たれて活発な樹勢により果実を完熟させました。9月の初旬には風通しと日光を与えるために除葉、9月と10月の理想的な気候が“残りの作業”を行いました。10月中旬にはカベルネ・ソーヴィニヨンの収穫を終えました。全てのブドウが最高の出来でしたが、最も満足できたのは“いまだかつてない”素晴らしいサンジョヴェーゼでした。
【味わい】エレガントな香りで熟した果実やブラックチェリー、すみれやアーモンドの甘さを感じられます。口の中で強いタンニンが広がり、バランスのとれた酸味はタンニンとともにリッチで長く残ります。長いフィニッシュではスイートリコリスのアフターテイストを持つワインです。この2006年ヴィンテージは“10年”オールドヴィンテージプロジェクトの第1弾です。カルミニャーノ300周年記念として3000本のみ造られました。“10年目”を迎えるオールドヴィンテージのヴィッラ・ディ・カペッツァーナを現行ヴィンテージとともに毎年リリースしていきます。