【ヴィンテージ・レポート】秋冬の初めは、シチリアの大部分において冷涼で雨が少なかった年、対して春は、特に夏直前の5月は特筆して降水が多く、ブドウの木の健康を完璧な状態で保持し、夏を前に良い準備を整えることが出来ました。夏は比較的冷涼で過ごしやすく安定しており、例年の平均気温を上回ることもありませんでした。日照量も安定してバランスが良く、ブドウは理想的な健康状態で収穫されました。メンフィでは、収穫は伝統的に8月17日にシャルドネからスタートしますが、この年は例年より10~14日遅いスタートとなりました。8月19日、20日以降、温度は徐々に妥当なレベルの湿度を維持しながら上昇し、過度の乾燥および果実の濃縮を避け、成熟していきました。ブドウは、9月第1~2週目に収穫し、ネロ・ダーヴォラとシラーの出来が素晴らしく、白ブドウは総じて素晴らしく、シャルドネとグレカニコが特に顕著でした。黒ブドウは品種によって違いはあれど、クリアでフレッシュな印象で、親しみやすい印象のヴィンテージとなりました。
【醸造家からのコメント】メンフィエリアのシャルドネの正統派の魅力を備えた王道のヴィンテージ。