【ヴィンテージ・レポート】2006年の10月の雨により、畑が十分に休むことが出来たこと、 2007年のための畑の準備が整ったことに特徴付けらます。比較的穏やかな冬で、気温も低くなりすぎず、雨量も例年の平均より下回っていました。イタリアの他のエリアとも、気象条件は冬の半ばを除き似通っていました。雨量の少なさから、夏のための十分な水を保持していない状況は不安要素でありましたが、春になり5月末までシチリア全土が雨に恵まれました。ブドウの質に関わる最も重要な時期、7月以降は天候に恵まれ、7月20日から8月15日にかけて熱波に2度ほど見舞われましたが、気温は安定しており、持続的な高気圧は雨が少なく熟成感に優れたヴィンテージになることを示唆していました。(2007年ヴィンテージはシチリアの1997年と2001年に類似しています。)メンフィにおいては、ブドウは最高の状態に育ち、結果として類稀なる素晴らしいヴィンテージとなりました。特にフィアーノとグレカニコ、シラーとカベルネが素晴らしいものでした。白ワインは濃密で力強く、赤ワインは美しく深みのあるタンニンを備えており、シャルドネとメルローは、プラネタらしさ全開のスタイルを持っています。
【醸造家からのコメント】生き生きとした素晴らしいタンニン、シチリアにおけるスーパーヴィンテージです。