【ヴィンテージ・レポート】とても良い年となりました。2003年から2007年の5年間、シチリアにはたくさんの降水があり、地層と湖を水で満たしました。冬に雨が降ることは想像に容易く、実際に降雨がありました。晩秋から冬にかけて、2008年は降雨量は少なかったのですが、気温は平年並みで、春はさほど雨は降らず、4月最後の雨がブドウの品質を決定的にするものでした。収穫までに過度な気温の上昇もなく、冷涼で乾燥した気候が続き、ブドウの成熟に最適な気温を保っていました。また、雨が降らなかった影響により、ブドウは絶対的に健全で、結果として素晴らしいヴィンテージとなり、特に土着品種が傑出していました。メンフィにおいては、極端に暑い日もなく、フルボディでバランスに優れ、完璧なアロマをもつ白ワインに恵まれました。シャルドネ、グレカニコ、ヴィオニエは特に素晴らしく、フィアーノは2001年の時並みの高品質に仕上がり、シラーは完璧に成熟しました。乾燥し日照の多かったこの年は、非常に優れた品質のブドウを収穫することができました。
【醸造家からのコメント】正統派のメルローの表現、ドライなタンニンが特徴です。