私たち日欧商事は、非常に多様で複雑なイタリアの食とワインの文化の素晴らしさを日本市場に広め、イタリアと日本の架け橋になるようにという願いをもって創業いたしました。

私は常日頃から、日欧商事のような食材やワインを扱う輸入会社は、企業理念の根幹に“サスティナブル”であることを強く掲げ、いかなる時も地球に優しく、環境に配慮した企業活動を行わなければならないと信じています。なぜならば、この美しい地球を守らずして、地球からの恩恵は受けられないからです。
そのコンセプトを元に、バローロや白トリュフ、スローフードの発祥地として有名なピエモンテ州に、オーガニック食品に特化したソル・レオーネ・ビオの自社工場を2015年に創設しました。私たちはまた、年々日本でも高まってきているオーガニックの需要にもお応えすべく、オーガニックワインの取り扱いも拡大しております。

日欧商事のミッションは、創業以来ずっと変わりません。それは、小さなお子さまからご年配の方まで、学生さん、働き盛りの方、リタイアされた方、大都市にお住まいの方、小さな町にお住いの方、日本全国全ての皆さんへ、私たちのポートフォリオから幅広くイタリアの素晴らしい食材とワインを紹介することです。私たちの商品を、イタリアの伝統的な楽しみ方はもちろんのこと、和食などの日本文化にも取り入れて親しんで頂ければ、これほど嬉しいことはありません。このようなことを通じて、イタリアと日本、２つの文化はより身近になり、絆は更に深まっていくことと考えております。

お客様からの貴重なご意見やご要望は常に私たちにとって大きなインスピレーションであり、創業以来多くの新商品をポートフォリオに加え、近年ではキャビアやトリュフ、ボッタルガ（カラスミ）などの高級食材も加わりました。ワインにおいては、イタリア全20州のアイテムの取り扱いだけにとどまらず、1961年まで遡るイタリア各地の珠玉のオールドヴィンテージ・コレクションなど、お客様からの多岐にわたるご要望にお応えすべく、幅広くポートフォリオを強化してまいりました。

2007年より、JETCUPイタリアワイン・ベスト・ソムリエ・コンクールを開催し、内藤和雄さんが初代チャンピオンに輝いて以来、開催は10回以上を数え、より多くのソムリエの方々へ学びの機会の提供と、イタリアワインを広める活動を後押しするため、これからも情熱をもって続けていきたいと考えております。

2021年、日欧商事はお陰様で創立40周年を迎え、素晴らしい時期も大変困難な時期もありましたが、いかなる時も日本全国の多くのお客様や消費者の皆さまに支えられてまいりました。皆さまからのご指導やご声援が、私たちにとって、味わい、品質ともに日本市場に最適で価値ある商品をお届けする大きな原動力となります。ここに全ての日欧商事社員を代表して、皆さまからの多大なるご支援とご協力、励ましに対し心より感謝申し上げます。これから先も、末永く皆さまにご満足いただけるよう、努めてまいります。今後も皆様の温かいご支援、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

日欧商事株式会社 代表取締役社長
ティエリー・コーヘン