JETCUP
イタリアワイン・ベスト・ソムリエ・コンクール
イタリア共和国駐日大使館公認
“イタリアワイン大使”の称号が授与される唯一の大会
JETCUPは、ワインを通じてイタリア文化の魅力を日本のみなさまへご紹介すること、そしてイタリアワインに関するソムリエの方々を讃え、ご活躍の機会を提供することを目的とするコンクールです。決勝戦では毎年高レベルの競技が繰り広げられ、その模様は、日本の専門誌やイタリアワインのメディアなど、多くの媒体で取り上げられます。
優勝者に贈られるイタリアワイン研修旅行をはじめ、入賞された方々にも、寄稿や取材、特別なワインセミナーへのご招待など、J様々なご活躍のチャンスをご用意しております。
歴代のJETCUPチャンピオン
内藤 和雄
Kazuo Naito
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内藤 和雄 Kazuo Naito
私が内藤さんと初めて出会ったのは20年以上前に遡ります。イタリアのワインと食文化に関する深い知識を持つ彼の類稀なる才能に心から感銘を受け、その日の終わりには、彼を「歩くイタリア百科事典」と呼んでいました。
そして、イタリアからワイナリーのオーナーが来日し、内藤さんにお会いする度に、私は彼らに、彼ら独自の特殊なワインや、その地方に関して、誰も知る由もないような質問を内藤さんにしてみるように伝え、こっそり内藤さんを試していました。しかし、内藤さんはいつも必ず、正確な答えをご存じでした。内藤さんは膨大な知識を持ちながら、しかしその天賦の才能はまるで全く大したことではないような謙虚な姿勢であり続けていました。彼のそういう部分が人々を惹きつけ、誰にとっても親しみやすい人物だったのだと思います。
JETCUPやIWSS、その他多くの私たちの活動の背景には、常に内藤さんの存在が核のようにあり、内藤さんの存在は私にとっては必要不可欠なインスピレーションでした。
また、イタリアワインに対する彼の情熱と愛情は、多くの人に多大なる影響を与えました。彼に出会って教えを受けた人は、イタリアワインや文化に深い感銘を受け、自分もまた、イタリア文化を日本に伝える一翼を担いたいという気持ちになったことだと思います。
私たちに必要なことは、1日に1本、新しいボトルを開けること。そして最も大切なのは溢れる情熱を持つこと、それだけです。私たちの友情や彼の素晴らしい人格、イタリアワインの知識は、もっと日本にイタリアワイン文化を広めるように絶えず努力するのだと、私をいつも奮い立たせてくれました。
日本においてイタリアワイン業界に携わる全ての人と同様に、私の心は永遠に内藤さんと共にあり続けます。そして、彼を思うたびに、私はボトルを開け、リラックスしながら、彼に教わったようにそのワインを慈しみ、そしてイタリアワインにまた魅了されることでしょう。日欧商事株式会社 代表取締役社長ティエリー・コーヘン
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私が内藤さんに初めて出会ったのは、私が日本を最初に訪問した15年以上前のことです。そして、初めて出会った時からずっと、彼のイタリアワインに関する深い造詣に感銘を受けていました。彼はとても謙虚で、情熱的で、そしてとても優れた特別な人だと感じました。彼はいつも、ボトルの1本1本の裏側に、どんなストーリーがあるのか、そのワインに関わること全てにただならぬ強い好奇心を持つ人物だと感じました。そのワインに関わる人々、土地、伝統、全てをとても深く知ろうとする人でした。中でも特に、彼はそのワインに関わる人間を最も大切にしていると感じていました。ですので、私たちは深い友人関係になり、彼は何度もトレントを訪れてくれました。彼は既にとてもよくフェッラーリのことを知っているのに、何度も訪問しては、何か自分の知らない新しいことが起こってはいないか、セラーで新しいものが造られていないか、フェッラーリ社の全ての人に関わり、全員をよく知ろうとしてくれました。そして私たちの哲学、土地、伝統を更に深く探求してくれました。
彼はまた、イタリアワインの素晴らしいアンバサダーでした。彼はJETCUPの初代チャンピオンにまさに相応しい人物で、更には若いソムリエ達にとっても、偉大なる師だったと感じています。そして、若い世代のソムリエからすごく慕われており、尊敬されていた姿をよく覚えています。それは、彼の生まれ持った性格が人を惹きつけ、また彼の持つ深い知識、そして大いなる真の情熱がそうさせたのだと思っています。
内藤さん、本当にありがとうございました。これまでにフェッラーリ社に対してたくさんのご尽力をいただき、そしてありとあらゆるイタリアワインの素晴らしい魅力を伝えてくださいました。そして何よりも、日本の皆さんに、イタリアの文化やイタリアのライフスタイルそのものを伝えてくださったことに、心から感謝申し上げます。FERRARIオーナーマッテオ・ルネッリ
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数年前に第1回JETCUPの審査員を務めた際、初めて内藤さんと出会い、すぐに並外れた才能を持っている方だと思いました。長年に渡り、彼のプロ意識の高さ、ワインに対しての深い知識、そして貪欲なまでにその知識をさらに豊かなものにする努力を目の当たりにしてきました。マァジだけではなく、イタリアワイン全体の熱狂的、且つ、すばらしい大使でした。マァジのテクニカル・グループの名誉会員として、日本中でアッパッシメントについて数々のセミナーの講師を務めてくださったことを我々は喜ばしく、誇りに思います。彼の成し遂げた仕事は、きっと大勢のソムリエの方々の活動の中で継続されていくでしょう。そして、後進の人々のお手本としてずっと残っていくことと思います。ありがとう、内藤さん!
MASIオーナーファミリーアレッサンドラ・ボスカイーニ
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25年前に初めて日本に来たときから内藤さんとは知り合いで、いつも彼の仕事を高く評価していました。彼は、その時すでに日本におけるイタリアワイン業界の指導者であり、我々生産者と我々のワインにとっての灯台であり、港のような存在でした。
そして、当時から“ナンバー1”だったのです。
2019年9月の来日時、愛情たっぷりのハグをして挨拶ができたことは、私にとってこの上ない光栄なことでした。内藤さんは、偉大で唯一無二の方でした。Badia a Coltibuonoオーナーエマヌエラ・ストゥッキ・プリネッティ
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親愛なる内藤さん、たくさんの良い思い出が走馬灯のように蘇ります。JETCUPで初めて知り合いましたね。イタリアワインに対するあなたの情熱とあなたの能力とプロ意識は、いつも抜きん出ていました。日本でのイタリアワイン発展へ貢献してくれたことに感謝します。そして友情をありがとう。生産者と生産に関わる人間への熱い想いに感謝します。いつも私たちのフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州に寄り添ってくれてありがとう。あなたの大いなる友情とあなたの微笑みに感謝します。ありがとう内藤さん、あなたのことはずっと忘れません。内藤さんは私たちの心の中でずっと生き続けます。
Livio Fellugaオーナーファミリーエルダ・フェッルーガ
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2014年にあなたのレストラン、“Vino della Pace”で行われた素晴らしいディナーを想い出します。永遠に我々のガッティナーラを覚えてくれることを願いつつ、感謝の言葉を送ります。内藤さん、今までありがとう。
Travagliniオーナー チンツィア・トラヴァリーニ
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1970年代に初めて来日して以来、数多い訪日のなかで、私はある時内藤さんと出会いました。幸いなことに、何度もお会いする機会に恵まれましたが、それは毎回、彼のイタリアワインに対する情熱と、トスカーナワインに対する愛情と献身を知る機会となりました。
各ワインの歴史と小さなディテールにも素晴らしい好奇心を持ち、深い興味を示してくださいました。彼と会うたびに居心地の良い時間を共有できました。
専門知識、共感、知恵を持ち、丁寧に尚且つシンプルに、お客様を楽しませる才能を持つ方でした。
私たちのもとを去ってしまった、イタリアとトスカーナワインの偉大なる友人に、心から感謝を申し上げます。FRESCOBALDIオーナーファミリーレオナルド・フレスコバルディ
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内藤さんとは数年前に知り合い、ヴィッラ・ブッチのワイナリーにも来てくれました。そして、イタリアワインのアイデンティティについて話をしました。繊細でエレガントなワインが料理に合うと、そして和食にもね。昨年、息子のロベルトが日本でセミナーをしているとき、内藤さんと電話で話をしました。来年の始めにはワイナリーで会おうね、と約束したのに、本当に残念です。日本における全てのイタリアワインの発展のために内藤さんはとても重要な方でした。
Villa Bucciオーナーアンペリオ・ブッチ
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長い年月の間、内藤さんとは友情を育んできました。ヴィニタリーなどの機会で会った回数こそ少なかったけれど、モリーゼの郷土料理についても聞かれることが多く、モリーゼにはどのような料理があるのか、また、そのレシピの詳細に興味を持たれていました。
最後に話した時には、スペッツアティーノについて非常に情熱的に知りたがっていました。出来たばかりのワイナリーに招待したばかりでした。そして、何日か一緒に過ごし、モリーゼの郷土料理を紹介すると話していました。Claudio Cipressi Vignaioloオーナークラウディオ・チプレッシ
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まずはわたしと同じく、内藤さんを愛していらっしゃる日本の皆さんへ心を込めてご挨拶を申し上げたいです!
そして、愛情とアモーレを込めて、内藤さんへ言葉を贈りたいと思います。
きっと、この瞬間も私たちと一緒にいて下さり、みんなで力を合わせて仕事をしていることを見て喜んで下さっていると思います。
大好きな内藤さん、日本の皆様、チャオ!Mastrodomenicoオーナーファミリーエマヌエラ・マストロドメニコ
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内藤さんは本当に素晴らしい人物で、初めてカンティーナにいらして頂いた時のことを今でも鮮明に覚えています。内藤さんはこれからもいつも我々の心の中に、一緒に過ごした想い出と共に永遠に存在し続けます。
Camerlengoオーナーアントニオ・カスカラーノ
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私が日本に内藤さんと初めてお会いしたのは、とても昔のことなので正確に覚えておりませんが、毎回、私にとって試飲会やイベントの際の重要な点が内藤さんの存在でした。
彼がいるかいないかによって、そのイベントはどのくらい重要なのか、彼の存在がベンチマークでした。彼はリーダーであり、同業より尊敬され、称賛されている真のプロです。そして、我々にとって、彼と様々な意見交換をすることは、いつもとても興味深かったです。なぜなら、彼は長年に渡りイタリアワインを深く理解していた方ですから。PLANETAオーナーアレッシオ・プラネタ
佐藤 隆正
Takamasa Sato
佐藤 隆正 Takamasa Sato
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現在の勤務先
パレスホテル東京
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イタリアワインにハマったきっかけは?
イタリアのサービススタイル全体に感銘を受けイタリアワインも好きになった!
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イタリアワインの魅力とは?
個性の豊かさと食事に寄り添ったテイスト!ハイセンスなラベルデザイン!
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チャンピオンになってから、どのようにキャリアが変わりましたか?
より明るく楽しく仕事ができるようになりキャリアアップに繋がった
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JETワインのうちから1本、思い出のワインを教えてください
Masi Costasera Amarone della Valpolicella Classico Riserva 1997
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オフの日の過ごし方、趣味など
ブラックバス トラウト フィッシング!!!
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家ではどんなワイン(国は問わず)やお酒を飲みますか?
まずはBirra! その後イタリアワイン全般!2000円以下! ハイボールも好き!
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チャンピオン・ツアーの時の、印象に残ったエピソードを1つご紹介ください
二日酔い三日良い?の日々
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JETCUPを目指す方たちへメッセージをお願いいいたします
ソムリエとしてモチベーションをあげる為の最高のコンクール!
本多 康志
Yasushi Honda
本多 康志 Yasushi Honda
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現在の勤務先
資生堂パーラー ザ・ハラジュク
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イタリアワインにハマったきっかけ
元々はイタリア料理店の料理人で料理から始まったので、自然とイタリアワインに触れるようになりました。慣れ浸しんだ料理がどこの地方の料理か知らなかったとき料理とワイン理解しようと思い勉強を始めたのがきっかけです。
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イタリアワインの魅力とは?
知れば知るほど郷土とワインの結びつきが強くまた、人間味があるワインが多いのもはまる魅力です。海、山、平地の土地や、文化が見えてくるのも魅力です。
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チャンピオンになってから、どのようにキャリアが変わりましたか?
すごい変わりました。新しい出会いが増えたのが変わり、本当に今の財産になってます。雑誌への投稿、セミナーの講師など多くの経験をさせて頂いてます。その為に今でも必死に食らい付いて勉強しています。
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JETワインのうちから1本、思い出のワインを教えてください
決勝の舞台でデキャンタ―ジュをした1990年のMasiのCostaseraです。あの舞台の中のテイスティングでも味わいのすばらしさに感動しました。思い出深いワインです。
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オフの日の過ごし方、趣味など
のんびりすることが多いです。最近出来ていないのですがマラソンも健康のために復活させ無きゃなと思っています。ネットの映画を見るのもすきです。
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家ではどんなワイン(国は問わず)やお酒を飲みますか?
家では基本的にはほとんど飲まないのですが、外ではなるべくいろいろな国のワインを楽しむようにしてます。コロナ前は料理を作りよくホームパーティをしました。日本酒も好きです。
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チャンピオン・ツアーの時の、印象に残ったエピソードを1つご紹介ください
ローマからアルバに向かう飛行機でロストバゲージの洗礼に合いながらもワイナリーの皆さんが親身になって連絡を取ってくれ、フィレンツェで再会できたこと。
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JETCUPを目指す方たちへメッセージをお願いいいたします
近年コンクールというものも中々開催されず、飲食業界でも厳しく苦しい期間が続いてます。それでも余裕はないのですが、この時間を使いもっとイタリアとイタリアワインを知ってください、ソムリエは素晴らしいサービスマンです。成績は別として結果を求めてチャレンジすることは素晴らしく、そのチャレンジを楽しんでください!
西村 圭太郎
Keitaro Nishimura
西村 圭太郎 Keitaro Nishimura
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現在の勤務先
パレスホテル東京 和田倉
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イタリアワインにハマったきっかけは?
20歳の時に初めて飲んだバローロが美味しくて感動しそれが私のソムリエになるきっかけ及びイタリアワインにハマったきっかけです。
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イタリアワインの魅力とは?
イタリアワインは20州すべてでワインが生産されており非常にバラエティが豊かなのと、ワイン単体では一見物足りない味わいのように感じても料理と共に飲むといつの間にかグラスが空になります。そういったフードフレンドリーな味わいがイタリアワインの魅力であると思います。
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チャンピオンになってから、どのようにキャリアが変わりましたか?
コンクール挑戦前と同じで現場第一主義!優勝者の肩書とイタリアワイン大使の称号はいただきましたがキャリアは変わりません。ソムリエです。
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JETワインのうちから1本、思い出のワインを教えてください
プラネタのコメータ。決勝のブラインドテイスティングの課題ワインでしたのでコメータだけはブラインドでも1発でわかります。
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オフの日の過ごし方、趣味など
ドライブ、釣り、読書など仕事と直接は関係ない事をして気分転換しています。
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家ではどんなワイン(国は問わず)やお酒を飲みますか?
焼酎のソーダ割、梅酒ロックなど手軽に飲めるものを飲みます。
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チャンピオン・ツアーの時の、印象に残ったエピソードを1つご紹介ください
プラネタのフォレステリアに宿泊したときの事。ツアーは西中さんに同行して頂いてました。その部屋は一番広い部屋だったようですが、なんとクイーンサイズのベッド一つ のみ…。西中さんと二人仲良く一つのベッドで休みました。
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JETCUPを目指す方たちへメッセージをお願いいいたします
過去に色々なソムリエコンクールが開催されてきましたがコロナ期間を除き初回から毎年開催されている唯一のコンクールです。JETCUPはワインだけでなく地方料にも 詳しくなるのでとても勉強になると思います。その結果いただける賞品はとても魅力的なものですので是非皆様優勝目指して頑張ってください。
福村 真弓
Mayumi Fukumura
福村 真弓 Mayumi Fukumura
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現在の勤務先
ゲストハウスオーナー
海宿 二木島(うみやど二木島) -
イタリアワインにハマったきっかけは?
イタリアのサービススタイル全体に感銘を受けイタリアワインも好きになった!食べる事が大好きで、特にイタリアの食に魅了された事がきっかけです。イタリアの20州すべてにある地方料理はワインとは切っても切れない関係にあり、食と一緒に楽しむという習慣からワインの楽しみ方が広がりました。大好きな食べる事をきっかけにイタリアワインは一生のライフワークとなりました。
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イタリアワインの魅力とは?
イタリアの品種の多さや、産地の多様性から1本のワインを通して様々な地域の食文化や歴史などのストーリーに思いを馳せて楽しむ事が出来る事に魅力を感じます。例えば、キアンティを飲めば、美しいトスカーナの田舎の風景が思い浮かんだり、行った事のない産地のワインを飲む時は、風景を想像したりしたりと楽しみが尽きません。
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チャンピオンになってから、どのようにキャリアが変わりましたか?
仕事の幅が広がりました。ソムリエとしてのお仕事だけでなく、ワイン講師、執筆、雑誌やテレビなどのメディア出演など。イタリアへの招待はもちろん、イタリア以外のワイン産地に行く機会も増えました。
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JETワインのうちから1本、思い出のワインを教えてください
毎年リリースされる自身の名前入りのFERRARI社のスパークリングワインです。JETCUPの優勝者だけに毎年特別なキュヴェが用意されます。イタリア最高峰のスパークリングワインの生産者であるFERRARI社のスパークリングワインに自分の名前が入ったボトルは毎年少しづつ残しておきたい特別なワインです。
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オフの日の過ごし方、趣味など
趣味は旅行です。最近は沖縄の離島や屋久島、しまなみ街道沿いの島巡りを楽しんでいます。キッチン付の一棟貸しの宿を借りて、地元で取れる食材を使ってお料理をするのが好きです。その場所でしか食べられない食材やグルメを楽しんでいます。もちろんレストランでの食事も大好きです。現在は関西を中心にレストラン巡りを楽しんでいます。
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家ではどんなワイン(国は問わず)やお酒を飲みますか?
自宅ではワインを楽しむ事が多いです。やはりイタリアワインが一番多いですが、世界中のワインを飲んでいます。最近は日本酒も勉強しているので、食事の際に日本酒を頂く機会も増えました。
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チャンピオン・ツアーの時の、印象に残ったエピソードを1つご紹介ください
どのワイナリーも本当に心温まるおもてなしで暖かく迎えてくださいましたが、特に印象に残っているのはトラヴァリーニ社です。ガッティナーラの古いヴィンテージをご用意してくださり、Gattinara Tre vigne の1998年をテイスティングさせて頂きました。セラーで長く安定した状態で熟成を経たTre vigneは本当に素晴らしく忘れられない思い出となりました。ガッティナーラ社のチンツィアさんのお人柄も素晴らしく益々大ファンになりました。是非、皆様にも訪問して頂きたい素晴らしいワイナリーでした。
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JETCUPを目指す方たちへメッセージをお願いいいたします
JETCUPで優勝させて頂いた事で、仕事の幅が広がり多くの経験を積むことができました。レストラン勤務の傍ら様々な仕事を通して、レストランの業務以外の仕事に携わる事が出来ました。この経験はJETCUPに挑戦していなければなかったと思います。そここから得た知識や経験、ご縁は一生の宝となったと実感しています。
塚元 晃
Akira Tsukamoto
塚元 晃 Akira Tsukamoto
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現在の勤務先
<THE SORAKUEN レストラン相楽>
港町・神戸の多様な文化を、世代や国籍を超えて相楽(あいたの)しめるように。そして近隣の方々からも必要とされるコミュニティとなるよう、目利きされた兵庫・神戸の商品を提供し、神戸を切り口に多様な食文化を楽しめる発信基地を目指します。 -
イタリアワインにハマったきっかけは?
最初はコンクールの勉強の為に飲んでいたのに、いつのまにか家のみワインがいつもイタリアワインに、、、ある銘柄、生産者を飲んで感動したっていうよりはいつの間にか生活の一部になったという感覚です。
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イタリアワインの魅力とは?
会話を楽しみながら、カジュアルに楽しめることですかね。あとは他の国に比べ、種類が豊富で、味わいの幅が非常に広いので、常に新しい発見があります。
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チャンピオンになってから、どのようにキャリアが変わりましたか?
雑誌へのコラム掲載、ワインスクールやセミナー講師などレストラン以外での仕事が増えました。その結果、出会う人の幅が広がったり、プレゼンテーション能力の向上など、今までとは違うスキルを身につけることができた気がします。
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JETワインのうちから1本、思い出のワインを教えてください
Costasera Amarone della Valpolicella Classico MASI
JETCUP決勝でコルクを折ったのは一生のトラウマです。 -
オフの日の過ごし方、趣味など
オフの日は自宅で16:00ぐらいからワインやビールを飲みながら、夕食をつくり、そのままのんびり過ごすのが楽しみです。あとは最近、趣味でオンライン英会話始めました。
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家ではどんなワイン(国は問わず)やお酒を飲みますか?
イタリアのトレッビアーノやポルトガルのヴィーニョヴェルデとか、カジュアルスタイルの白ワインが一番好きです。最近は日本酒にはまってます。
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チャンピオン・ツアーの時の、印象に残ったエピソードを1つご紹介ください
トスカーナのビステッカの巨大さとバジリカータのマテーラ遺跡の風景。ワイナリー研修ツアーでワインそのものよりイタリアならでは体験を紹介しようとする、イタリア人の感性が大好きです。
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JETCUPを目指す方たちへメッセージをお願いいたします
自分にとってこのJETCUPはソムリエ人生の分岐点でした。コンクールを通じて全国のトップレベルのソムリエとの出会いをきっかけに、自分の意識がどんどん変化していくことに気づくはずです。是非この感覚を皆様にも味わってほしいですね。
永瀬 喜洋
Yoshihiro Nagase
永瀬 喜洋 Yoshihiro Nagase
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現在の勤務先
株式会社 クアトロヴィーニ
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イタリアワインにハマったきっかけは?
学生時代にピッツェリアでアルバイトをしており、その時に飲んだMoscato d'Astiが好きでした。
甘口から白の軽い辛口へ、そしてAmaroneをきっかけに赤ワインも飲むようになりました。 -
イタリアワインの魅力とは?
バラエティ豊かな個性!
そして郷土愛にあふれた食文化とともに、食中酒として欠かすことができず、ペアリングの仕方も様々であるのが魅力です。 -
チャンピオンになってから、どのようにキャリアが変わりましたか?
レストランでお客様にサービスをするだけでなく、世界に向けてワインを含めたイタリア食文化を発信する役割を担う為に会社を設立しました。
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JETワインのうちから1本、思い出のワインを教えてください
La Scolca Gavi dei Gavi Etichetta Nera
軽い辛口ワインが飲めるようになった頃、最初に覚えたのは「ガヴィ」という名前。
先輩にお勧めのガヴィを尋ねたところ、教えて頂いたのはこのワインでした。 -
オフの日の過ごし方、趣味など
食事が大好きなので、料理をする事が多いです。
自動車レースの1つF1好きから、最近サーキットでのカート走行を始めました。 -
家ではどんなワイン(国は問わず)やお酒を飲みますか?
やはりイタリアワイン!料理のジャンルを問わず、楽しいペアリングが出来る最高のワインです。
そして日本の文化でもある日本酒も、様々な個性を追って楽しんでいます。 -
チャンピオン・ツアーの時の、印象に残ったエピソードを1つご紹介ください
欲張りすぎて2週間に11軒のワイナリー訪問をスケジューリング頂いた事です。
電車と車での移動、試飲と食事の連続にお付き合い下さったアテンダントの方に感謝しています。
そして、1日だけあった休息日にエアチケットを買ってサルデーニャ島に行ったことは良い思い出として残っています。 -
JETCUPを目指す方たちへメッセージをお願いいいたします
コンクールは発表会。自分はどのような事を考えるサービスマンであり、どのようなスキルを持っているのかを見てもらえる
チャンスと出会いに満ちた機会です。その発表の為に毎日の仕事があり、そこで出会う全ての人達があなたを応援しています。
若原 美紀
Miki Wakahara
若原 美紀 Miki Wakahara
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現在の勤務先
アンティカ・オステリア・デル・ポンテ
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イタリアワインにハマったきっかけは?
ソムリエ試験の勉強のとき、イタリアは品種の多さに圧倒されて苦手な分野でした。JETCUPに挑戦しようと決めてからイタリアンへ転向し、イタリア業界の人たちとの交流を重ねるうちに、いつの間にか仲間たちのイタリア愛、イタリアワイン愛の洗礼を受け、感動し、ハマってしまったように思います。
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イタリアワインの魅力とは?
地域ごとにさまざまな土着品種が存在し、地元の人たちに大切にされていること。そして、その文化的な背景やテロワール、郷土料理との結びつきなど、知れば知るほど面白くなることです。
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チャンピオンになってから、どのようにキャリアが変わりましたか?
お店以外の仕事もいただくようになりました。ワイン雑誌のテイスターやスクール講師、執筆もしています。
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JETワインのうちから1本、思い出のワインを教えてください
ファットリア・ゼルビーナの甘口ワイン「スカッコマット」「アッロッコ」です。
イタリアを代表するデザートワインで、現地を訪問したとき、地元の他の生産者も「クリスティーナの甘口ワインは最高だよ」と絶賛していました。ゼルビーナで働いていた青年は、イタリアの名だたるワイナリーで経験を積んでからここに来たのだとか。アルバーナの収穫について目をキラキラさせながら話してくれたのが忘れられません。
価格は高いですが、一口飲んだら思わずため息がでるような、極上の味わいです。 -
オフの日の過ごし方、趣味など
趣味というより願望ですが、緑に囲まれた露天風呂のある温泉でゆっくりしたいです。ただコロナ禍でずっと叶わないので、家のお風呂に入浴剤を入れて楽しんでいます。
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家ではどんなワイン(国は問わず)やお酒を飲みますか?
イタリアワインです。ただあまりアルコールに強くないので、料理との相性を確かめる程度です。外食をするときは、必ずその国のお酒を飲みます。和食のときは日本酒、中華のときは紹興酒、フランス料理のときはフランスワインというように。
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チャンピオン・ツアーの時の、印象に残ったエピソードを1つご紹介ください
ヴィッラ・ブッチ訪問時、ちょうど収穫されたばかりのヴェルディッキオがプレスされ、若草のようなとても爽やかな香りに包まれたこと。また収穫中の畑の、ヴェルディッキオの房、ブドウの葉、地面に生えた草の緑色が鮮やかで美しかったことです。
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JETCUPを目指す方たちへメッセージをお願いいいたします
私は勉強で辛かったとき、「努力はきっと報われる」そう信じて踏ん張りました。みなさんの努力は必ず何らかの形で実を結ぶはずです。ですから続けることを大切にしてください。そしてJETCUPは目的ではなく、一つの通過点です。JETCUPを乗り越えて、みなさんそれぞれの未来を勇ましく切り拓いていただきたいと思います。
矢野 航
Wataru Yano
矢野 航 Wataru Yano
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現在の勤務先
横浜馬車道 トラットリア・ダ・ケンゾー
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イタリアワインにハマったきっかけ
初めて訪れたイタリア、ワイナリーを訪問し、樽からティスティングさせてもらった サンジョヴェーゼの花束のような香りに魅了されました
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イタリアワインの魅力とは?
その土地の気候風土のみならず、歴史と文化、それを愛する人々の想いがワインの味わいに滲み出ているところ
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チャンピオンになってから、どのようにキャリアが変わりましたか?
20年以上変わらずレストランでサーブする仕事です。仕事内容は特に変わりませんが、少しだけ自信がつきました。
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JETワインのうちから1本、思い出のワインを教えてください
シチリアはプラネタ社のアレマンダ。モスカート種を見事辛口に仕立てた白ワイン。香りを嗅ぐだけで華やいだ気持ちに。冷涼な気候を思わせる味わいですが、産地のNotoは信じられないほど暑く乾燥した土地で驚きました。
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オフの日の過ごし方、趣味など
趣味:革靴磨き、映画、読書、サーフィン、オートバイ、ボクシング、落語鑑賞、フルーツタルト巡り。
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家ではどんなワイン(国は問わず)やお酒を飲みますか?
実はお酒が弱く、家ではあまりお酒をのみません。ビールはサッポロ黒ラベル派です。
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チャンピオン・ツアーの時の、印象に残ったエピソードを1つご紹介ください
バジリカータ州のワイナリー『マストロドメニコ』を訪問させて頂いたのですが、他のワイナリーと比べ物にならないくらいの小規模生産で驚きました。しかし畑の生命力を信じて作られたワインには、力強さと説得力があり、ワインは生産規模では語ることはできないのだと痛感しました
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JETCUPを目指す方たちへメッセージをお願いいいたします
僕は学生時代は部活やスポーツなどにあまり打ち込んだ経験がありませんでした。5年間挑戦し続けたJETCUPは大人になってからようやく体験した青春でした。2016年に運よく優勝することができましたが、もし優勝できなかったとしても、6年目、7年目と挑戦し続けていたと思います。何かに全力で挑み、自分自身を成長させるというのはかけがいのない経験です。結果に関わらず大きな財産になることに間違いありません。
竹林 貞信
Sadanobu Takebayashi
竹林 貞信 Sadanobu Takebayashi
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現在の勤務先
Vineria NAGANO FdT
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イタリアワインにハマったきっかけは?
女性にモテそうだから。
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イタリアワインの魅力とは?
豊富な品種で毎日飲んでも飽きません!ワインもお料理もとにかく進む、進む!胃袋と肝臓がもうひとつづつ欲しい。
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チャンピオンになってから、どのようにキャリアが変わりましたか?
お客様からより一層のご贔屓を頂戴しております。
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JETワインのうちから1本、思い出のワインを教えてください
マァジ アマローネ コスタセラ
JETCUP決勝のブラインドテイスティングで正解し優勝に近づけたワインです。
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オフの日の過ごし方、趣味など
魚釣り、パチンコ、リッツォーリ社の塩漬けアンチョビで作ったバーニャカウダをつまみに赤ワインを飲む事!
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家ではどんなワイン(国は問わず)やお酒を飲みますか?
基本的にワインはイタリアワインしか飲みません!あとは少しだけ泡盛。
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チャンピオン・ツアーの時の、印象に残ったエピソードを1つご紹介ください
クラウディオ チプレッシでティンティリアの収穫を手伝えた事。その翌日、同行の営業担当のMさんがまさかのパスポート紛失。半日後に見つかり事なきを得ましたがあの時のMさんの尋常ではない汗のかき方は忘れる事ができません。
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JETCUPを目指す方たちへメッセージをお願いいいたします
自己暗示。必ず優勝できると自分に言い聞かせる事。あとは勉強あるのみ。FORZA!
田上 清一郎
Seiichiro Tanoue
田上 清一郎 Seiichiro Tanoue
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現在の勤務先
天草 天空の船
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イタリアワインにハマったきっかけは?
元々フレンチのソムリエとしてキャリアをスタートさせました。イタリアンに転向した最初の頃は慣れない品種や産地ばかりでイタリアワインから逃げていました。ある日トスカーナのカルミニャーノと出会い、イタリアワインなのにフランスを感じるそのスタイルに興味を持ち、次第に様々なイタリアワインの奥深さにハマっていきました。
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イタリアワインの魅力とは?
郷土の料理と郷土のワインを組み合わせることで、それぞれの土地が持つストーリーを感じることができ、ただ美味しいという味覚的満足感以上の感動を味わうことができるところです。
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チャンピオンになってから、どのようにキャリアが変わりましたか?
これまでワインは都市部から地域へという情報の流れがありました。私がチャンピオンになってからは地域から都市部へという情報の流れを作ることが出来ました。イタリアの魅力はその豊かな地域性にあると思いますので、日本の地域とイタリアの地域をうまく組み合わせて、今後も魅力的な発信ができるように取り組んでいきたいと考えています。
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JETワインのうちから1本、思い出のワインを教えてください
沢山ありますが、強いて一つだけ挙げるならプラネタのサンタ・チェチリアです。JETCUP決勝の課題ワインでもあり、祝勝会のお祝いワインでもあり、コンクール準備の際に行っていた勉強会や、過去のJETCUP敗退の際の反省会など様々なシーンで共に過ごした友人みたいな存在です。
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オフの日の過ごし方、趣味など
海辺をドライブし、天草の美味しい魚を食べています。
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家ではどんなワイン(国は問わず)やお酒を飲みますか?
やはりイタリアワインが多いです。いろんな食事と合わせてイタリアワインを楽しんでいます。
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チャンピオン・ツアーの時の、印象に残ったエピソードを1つご紹介ください
チャンピオンツアーの出発前日に初代チャンピオン内藤和雄さんがお亡くなりになりました。行く先々のワイナリーで内藤さんの話題になり、共に涙し、献杯を行いました。内藤さんの様々なエピソードを各ワイナリーで聞くことができ、改めて内藤さんが残された偉大な功績を知ることができました。
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JETCUPを目指す方たちへメッセージをお願いいいたします
世界的に見てもイタリアワインのマーケットは巨大で、そのスペシャリストになることには大きな意味があり、グローバルに活躍できるチャンスがあります。日本でのマーケット拡大もまだまだ伸びしろがあり、イタリアワインのスペシャリストには活躍の機会が多いと感じています。誰でも努力次第でチャンピオンを目指すことができるコンクールです。挑戦者の皆様を心から応援しております。頑張って下さい!
瀧田 昌孝
Masataka Takita
瀧田 昌孝 Masataka Takita
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現在の勤務先
パレスホテル東京
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イタリアワインにハマったきっかけは?
シェフソムリエ佐藤との出会い
⇒お客様に教えていただく機会が多かった
⇒宮嶋さんのIWSS⇒内藤さんとの出会い⇒沢山の学び⇒ゲストへの還元 -
イタリアワインの魅力とは?
一種のカリスマ性、フードペアリングの多様性、コストパフォーマンスの充実
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チャンピオンになってから、どのようにキャリアが変わりましたか?
8年越しの優勝後は様々なお声掛けをいただき、光栄なことと感謝の気持ちで恐縮しております。
常に謙虚で、学ぶ姿勢を心がけることという気持ちを意識しております。
ソムリエとして一番重要なことの一つに、幅広い範囲でのお客様目線を常に考えること、また笑顔と清潔感あるスタイルで接遇すること、またグローバルな視座で物事を捉えること、このことを念頭に、精進しております。
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JETワインのうちから1本、思い出のワインを教えてください
Tenuta PodernovoのAuritea2015
決勝戦の抜栓で登場したワイン。タスクは2010年でしたが、実際は2015年。
大きなトラップでした。大変、印象に残っております。制限時間が限られておりましたが、とても美味しく感じたのを今でも覚えております。 -
オフの日の過ごし方、趣味など
学生時代から趣味のリッケンバッカーのギターを弾いて、レコードを聴いたりしております。
コロナが収束すれば、もともと大好きな海外旅行や、外食巡りを再開したいです。 -
家ではどんなワイン(国は問わず)やお酒を飲みますか?
お食事に寄り添うワインをよく飲みます。イタリア以外ですと、ポルトガルや、ギリシャなども好きです。
学生時代にアイルランド&イギリスに滞在していた時期もあり、
アイリッシュウィスキーやシングルモルト、ペールエールなどもよく飲みます。
あとは、日本のお酒文化も大切に、お食事に合わせて、日本酒やハイブリット日本酒、焼酎や泡盛、ジャパニーズウィスキー(イチローズモルト)など、ノンジャンルです。 -
チャンピオン・ツアーの時の、印象に残ったエピソードを1つご紹介ください
シチリアのプラネタ社での出来事でした。
プラネタのヴィットリアのワイナリーでメーカーズディナーがありました。そこにオーナーであるアレッシオさんがサプライズをしてくれました。彼はその年にWinemaker of the Year | Wine Enthusiast's 2023を受賞しており、その時はイタリア国内では、まさに時の人。超多忙の中、スケジュールを変更して会いに来てくれました。
そして、二つ目のビッグサプライズ。
ディナーはこちら、といって案内されたのは、なんとワイナリーに併設されたピザハウス!
こちらで、現地の友人も含めて、自分たちでピザを作り、焼き、パーティーをするという、何とも素敵なスタイル!
当然、アレッシオさんも私もピザを作り、自分でピザ窯に入れ、焼いて、ワインを飲み、楽しい時間を過ごしました。
そしてそのあとは、同じく併設されているゲストハウスで、皆でビリヤードを楽しみました。
ワイナリー訪問で、ピザ作りやアクティビティというのは、人生で初めてでした!
そのホスピタリティに、とても楽しく、そして感動しました。 -
JETCUPを目指す方たちへメッセージをお願いいいたします
8年越しの優勝でございました。道の途中で、心が折れることは、数え切れませんでした。
幾年か優勝が遠くに感じたとき、共通点がありました。今考えると、それは、、、、自分自身が「優勝したい」しか、考えてなかったのです。
パレスホテルの佐藤に出会い、そこから派生していった出会いは数知れず・・・。いつしか魅力的な出会いと、イタリアワインの魅力に虜になりました。
しかし、当時、様々なソムリエコンクールに没頭していた自分は、「優勝」しか見えていませんでした。恥ずかしながら、勝手に優勝のプレッシャーと戦っておりました。7度目の挑戦の、2018年、優勝を逃したとき、正直、挑戦を辞めようと考えました。
運命とは不思議なもので、2019年、様々なことが起こり、もう一度原点を見つめなおすきっかけに恵まれました。
2019年に優勝をいただいたとき、私は心からコンクールを、イタリアワインを楽しんでおりました。
色々なお立場があるかと思います。私自身の場合は、いかに「優勝するか」を「いかにお客様に魅力的に伝えるか」、そこに気が付いた時がターニングポイントだった気がします。
コンクールというもの、時に非情で、時に親愛的です。
ただ、一つだけ言えることがあるならば、
「努力は絶対に裏切らない、報われない時があるならば、時に俯瞰的に距離をおき、自分を見つめること、そして補完的要素を見つけること」
だと思います。
それこそが、ご自身のウイニングロードになるかと思います。
「コンクールは、人によっては短距離走、人によっては長距離走」
林 憲二
Kenji Hayashi
林 憲二 Kenji Hayashi
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現在の勤務先
株式会社アッカ
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イタリアワインにハマったきっかけ
飲食店勤務をイタリア料理店から始め、2009年に自身で開業してからも全店舗でイタリアワインのみを取り扱っており、飲めば飲むほどはまっていきました。
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イタリアワインの魅力とは?
ワインの多様性、フードペアリング、コストパフォーマンスの高さなど。さらに、私は、世界にある多くの素晴らしいワインに対し、イタリアワインで対抗していきたいという想いもあります。
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チャンピオンになってから、どのようにキャリアが変わりましたか?
日欧商事のイタリアワイン・ソムリエ・セミナーで講師をさせていただいたり、ワイン王国さんに記事を掲載していただいたり、様々なお声かけをいただき、有難い限りです。勤務している恵比寿アッカ、講師を務めているアッカワインスクールにも、新しいお客様、受講生も増えました。また、弊社の従業員もより一層JETCUPでの上位進出を目指すことで、沢山勉強し、練習し、知識、技術の向上につながっております。会社としてもプラスの方向に進んでおります。
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JETワインのうちから1本、思い出のワインを教えてください
マァジのアマローネ・コスタセラ 2016。優勝したJETCUP決勝戦のテイスティングで出題された赤ワイン。このワインを的確に表現できたことが優勝につながりました。人生を変えた1本です。
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オフの日の過ごし方、趣味など
オフの日は、基本的に娘とずっと遊んでいます。ボードゲームをやったり、公園に行ったり、自転車を練習したり。完全にリフレッシュするようにしています。
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家ではどんなワイン(国は問わず)やお酒を飲みますか?
外食時は、その店でお勧めのワインをいただくので、様々な国のワインを飲みます。自宅でのワインはほとんどイタリアで、ワイン以外だとビールも良く飲みます。
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チャンピオン・ツアーの時の、印象に残ったエピソードを1つご紹介ください
バディア・ア・コルティブオーノでのディナーは感激でした。オーナーのエマヌエラさん自ら、私のバースデー・ビンテージのワインを楽しく抜栓してくださりました。ツアー中で一番大笑いし、楽しく、貴重なディナーでした。
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JETCUPを目指す方たちへメッセージをお願いいいたします
JETCUPへのチャレンジは私のワイン人生の岐路でした。ワインの経験、繋がりがない中、開業してしまい、ずっと1人でワインについて学んでいました。それがJETCUPのおかげで、素晴らしいイタリアワインのソムリエ、先輩方と沢山出会うことができ、一気に視界が広がりました。優勝を目指すだけがゴールではないと思います。チャレンジすることで色々得られるものがあります。コンクールに今まで興味なかった方も、予選会場は東京以外もありますので、まずはご参加していただくのがおすすめです!
なお、もし、優勝できれば、素晴らしい未来が待っています。JETCUPチャンピオン・ツアー1つとっても、何事にも代えがたいものかと思います。
村尾 真幸
Miyuki Murao
村尾 真幸 Miyuki Murao
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現在の勤務先
ワインバーエンメ
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イタリアワインにハマったきっかけ
イタリアンブームの真っ只中、友人とイタリア料理の食べ歩きを始めた1軒目のTrattoriaで初めてワインをボトルで開けて飲みました。お勧めいただいたカラブリアのワインでした。そちらのお料理が大変美味しかっったのは当然のこと、オープンキッチンの活気ある店内で、みんなでワイワイ食べて飲む。ライブを観に行ったときのような高揚感と似た、店内の一体感にワインがどんどん進み、こんなに美味しい飲み物があることを知りました。
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イタリアワインの魅力とは?
自分の好きを見つけられる選択肢の多さ。イタリアワインもまたイタリア人のように個性の塊で、それを多様性という方もおられるし、ややこしいと捉える方もおられます。基本は男前がいいけど、たまにはマッチョもいいし、でも結婚するならお金持ちじゃないとみたいに、やっぱりいろいろ味見したくなるのが人間です。そんな願いを叶えてくれるのはイタリアワインしかないのでは。
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チャンピオンになってから、どのようにキャリアが変わりましたか?
まだ2週間あまりですが、少しずつ変化はあるのかなと。数回試飲会に出席したのですが、意見を求められることが多くなったような気がします。自分は今まで通り自分の意見を述べるだけですが、その言葉や言動に以前より責任が加わったのかなと思います。
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JETワインのうちから1本、思い出のワインを教えてください
Masi Amarone della Valpolicella Classico Costasera 2016年です。2位になった第14回大会で決勝のブラインドに出たものです。途中味わいで一瞬迷ってしまって、コメントもチグハグ、核心が持てず、取り戻せず、迷い続け結果結論も外してしまいました。1番目だったものですからそれからまた全く流れを取り戻せず時間切れ。メンタルの弱さを痛感した一本です。
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オフの日の過ごし方、趣味など
食べること、飲むこと。時間ができると掃除したくなること多々、時々ウォーキングです。
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家ではどんなワイン(国は問わず)やお酒を飲みますか?
営業でイタリアワインばかりを扱っているので、できるだけ違う国のものを挑戦するようにしています。特に近年フランスワイン愛好家がイタリアワインへ関心を持たれるようになっているので、その引き出しを増やすよう心がけています。
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チャンピオン・ツアーの時の、印象に残ったエピソードを1つご紹介ください
これからなのですが、Trentino Alto Adigeのワインメーカーを訪問したことがないのでFerrari社は楽しみです。
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JETCUPを目指す方たちへメッセージをお願いいいたします
何事も楽しんで、でもせっかく挑戦するなら優勝目指してください!