Cultureカルチャー

2021年4月17日

新生活を彩る 春のスパークリング

春寒も緩みはじめ、ようやく過ごしやすい気候となってまいりました。

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自粛期間が長く続き、人々の生活様式が大きく変わろうとしている中、スパークリングワインのクリスピーな泡の音は、春の訪れを愛で、ささやかながらも幸福感を感じたい時にぴったりですね。

フレッシュなスパークリングはその瞬間を華やかに彩り喜びをもたらすだけでなく、様々なお料理の美味しさを引き出します。
今や日本でもイタリア産のスパークリングワインを目にする機会が増えていますが、その中から異なった二つのタイプのスパークリングワインをご紹介しましょう。
まずはスローフードの故郷でもある、ピエモンテ州で造られる軽やかなスパークリングのアスティDOCG。
トスティは、1820年に誕生した歴史の古いブランドです。トスティ社のワイナリーがあるカネッリという地域の美しいブドウ畑の景観は、2014年にユネスコ世界遺産に認定されました。

スパークリングといえば、1910年、フランスのユージン・シャルマ氏によって発明されたシャルマ方式 (スパークリングワインの製法のひとつ) が有名ですが、実は1896年、フェデリコ・マルティノッティ氏がすでにこの地でスパークリングを発明していたと言われており、カネッリはイタリアの高品質なスパークリングワインの発祥の地とも呼ばれているのです。
ここカネッリで栽培される良質で香り高いブドウ品種モスカートは、フレッシュで甘美なアスティ・トスティに生まれ変わります。

トスティ社が造るこのワインは透明感があり輝きのあるレモンイエローで、エレガントな果実を想わせるアロマティックな香りが特徴です。繊細で豊かな泡が心地よく、爽やかな甘みと鮮やかな味わいとのバランスがよく、アペリティフとして、サンドイッチやペイストリー、デザートやフルーツまで、やわらかな泡が優しく包みます。
爽やかなコーディネートを身にまとい、優しい太陽の日差しを浴びて、飲みたくなるようなワインです。

一方で、もう少しキリッとした印象的なスパークリングは、陽の落ちかける夕暮れのタイミングに寄り添ってくれる…

それがトレントDOCフェッラーリです。

最近、F1の公式スパークリングにも採用されたことでそのクオリティの高さが証明されましたが、イタリアンモード界やスポーツ界においても、華やかな舞台や慶事の乾杯を演出する、まさにイタリアを代表する芸術作品の1つとして数えられています。
トレンティーノの高山エリアで栽培されるシャルドネ種を使用しメトド・クラッシコ方式(伝統的な瓶内二次発酵)で造られる、きめ細かな泡とシャープな味わいのフェッラーリは、喜ばしい乾杯の時はもちろん、お食事をよりエレガントに演出する大人のスパークリングです。

ワクワク感がもっとも嬉しいこの時期は、イタリアンスパークリングを選んでみてはいかがでしょうか?


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