Cultureカルチャー
2024年12月16日
【JET CUP】チャンピオンツアー Vol.6
第13回 チャンピオン 瀧田 昌孝氏
シチリア編
Day 11
PLANETA(プラネタ)
「ワイン大陸」とともにシチリアにおいて15世紀から17世代に渡って農業を行ってきたプラネタ家。
300年前からブドウ栽培に携わる名家の当主ディエゴ・プラネタ氏を中心に、1985年に設立されました。1994年、プラネタ家の最初のワイナリーとなる
ウルモ・ワイナリーをシチリア南西部メンフィに創設し、ここからプラネタ社の“シチリアを巡る旅”が始まりました。
1998年、3つ目の土地シチリア最南端のノート、今回はこちらへ訪問しました。
「Buonivini(美味しいワイン)」という名前のワイナリー、プラネタ社がつけた名前ではなく古くからこの地にある名前だそうです。
非常に暑く乾燥した、眩しいほどに真っ白な石灰質土壌が広がるこの土地は、シチリアを代表する高貴な品種であるネロ・ダーヴォラの聖地です。
広大に広がる、白い土壌
カターニャから向かう途中に、ネロ・ダーヴォラの発祥の地でもある「AVOLA」の街を通ります。
実際に行ってみると、本当に土壌が真っ白。平地に近いなだらかな丘陵地帯が広がり、広大な畑にブドウ、アーモンド、イチジク、オレンジ、ハーブなど様々な植物が広がります。
また高台に立つとすぐそばに地中海が見え、そこから、穏やかな風が流れてきます。基本的に雨は少なく、日差しは強く、乾燥した気候です。
Tasting&Lunch@Buonivini Ristorante
Allemanda
Controdanza
Santa Cecilia 2020&2011
Passito di NOTO
Some local canapés
Onion pie
Homemade almonds
Home-grown tomatoes
Casarecce pasta with homemade olive oil & broccoli
特にサンタチェチリアとアレマンダが印象に残りました。
ノートのネロ・ダーヴォラはカシスやヨード香が特徴で骨格もややしっかりした味わいになるということでした。
アーモンドのマリネ&アレマンダのペアリングが素晴らしかったです。
そこからVittoriaに向かいます。
1997年、プラネタ社は2つ目の土地、シチリア南部のヴィットリアに進出しました。
ここはシチリアで唯一DOCGの格付を持つ、チェラズオーロ・ディ・ヴィットリアが存在する土地。鉄分を多く含む、赤い砂質土壌が広がり非常に個性的なワインが造られる土地です。
鉄分を多く含む、シチリア南部にあるヴィットリアの赤い砂質土壌
実際に畑を見ると、本当に赤い!またこちらも雨が少ない場所で、水源が重要だということでした。
このワイナリーでは、2つのビッグサプライズがありました!
まず1つ目。
テイスティングの際に、なんとオーナーのアレッシオ・プラネタさんがお見えになりました!
プラネタ社のオーナー、アレッシオ・プラネタさん
ご存じの方もいらっしゃるとは思いますが、
なんと!彼はWinemaker of the Year | Wine Enthusiast’s 2023を受賞しました。
イタリア人として4人目、16人ぶりの快挙となります。
まさにイタリアでは時の人、その方とテイスティングを共に出来るなんて、なんと光栄なことでしょう。
彼もスケジュールをわざわざ、変更して来てくれたとのことでなお一層、感動しました。
Tasting@Dorilli
winery
Frappato
Cerasuolo di Vittoria 2021
Dorilli 2020
Cerasuolo di Vittoria 2004
赤い土壌が持つパワーと、Vittoriaのテロワールなどアレッシオ様の熱い話を伺いました。
また、今後のアレッシオ様の展望についても、まだ内緒の話も伺うことができました。
そして、2つ目のビッグサプライズ。
ディナーはこちら、といって案内されたのはなんとワイナリーに併設されたピザハウス!
こちらで、現地の友人も含めて、自分たちでピザを作り、焼き、パーティーをするという、何とも素敵なスタイル!
当然、アレッシオさんも私もピザを作り、焼いてワインを飲み、楽しい時間を過ごしました。
その後は同じく併設されているゲストハウスで、皆でビリヤードを楽しみました。
ワイナリー訪問で、ピザ作りやアクティビティというのは、人生で初めての経験となりました。
とても楽しく、そして感動。アレッシオさん、本当にありがとうございました!