Cultureカルチャー
2024年12月24日
【JET CUP】チャンピオンツアー Vol.2
第14回 チャンピオン 林 憲二氏
Masi編
イタリア研修1日目 MASI 訪問
Ferrariから、次に向かうのは、Masi。
プランツォ後、FerrariからTrentoまで送っていただき、電車でVeronaへと戻ります。
Veronaまで、車のお迎えに来ていただき、Masiに到着。
最初に出てきてくれたのがドーラさん。右奥にいらっしゃいます。
1772年ヴァルポリチェッラ地区に設立された初のワイナリ―で、ワイナリー名は”Vaio dei MASI”(マァジの小さな谷)に由来しています。200年以上に渡りボスカイーニ家により運営され、現在のオーナー、サンドロ・ボスカイーニ氏が6代目にあたります。マァジ社は、アマローネの故郷ヴァルポリチェッラ・クラッシコに位置するワイナリーで、ヴェネツィア地方において、ワイン造りに最も適した土地を所有するワイナリーでもあります。そして、MASIといえば、アロマや味わいを濃密にするための「アパッシメント製法」。竹製の棚の上でブドウを乾燥させる方法であり、これは、ヴェネトにおける伝統的な製法です。また、アマローネのエキスパートと呼ばれるマァジ社は、①マッツァーノ、②カンポロンゴ・ディ・トルベ、③ヴァイオ・アルマロンの3つのクリュを含めた5種類のアマローネを造っています
こちらが動画撮っているので、控えめにお出迎えしていただきました。w
その後、アレッサンドラさん含め皆さまでのお出迎え。感動でした。
まずはカンティーナ見学から
Masiといえば、アパッシメント(陰干し)。
その設備から風通しの良い竹で作られた棚(Arele)で9月から1月まで、温度管理なしで、陰干しします。
その期間の長さは年により変わるとのことです。
昨年の陰干しブドウ。 Corvina、Rondinella中程度の大きさの房、ワインの中心。
柔らかさを与えてくれるMolinaraは大きめの房。
Molinaraを使わない生産者もいますが、Masiは伝統を大切にしていれるとのこと。
Oseletaは房も小さく、濃さを与えてくれます。
次にマァジ・テクニカルグループのワインの研究、樽の研究など。
フレンチバリックにより、しっかりとした構成に。アカシアやさくらも。
さくらは、セレゴアリギエーリ、ヴァイオ・アルマロンで重要です。
その後、貯蔵庫を見せていただきました。
600Lが基本の樽です、 225Lが小さめの樽となります。
土壌のサンプルも。 Campolongo di Torpeの火山性土壌に対し、Mazzanoは泥灰土。
単一畑の味わいの違いにも関係しそうです。Mazzanoがより重厚になり、Campolongoはエレガントに。
オールドビンテージもストックしています。さすが伝統的なMasi。
大樽も沢山ありました。
こちらは昔使っていた発酵槽を真似て作ったもの。
超オールドビンテージのストックも。見るからに説得力がありました。
次はテイスティングに。
テイスティングは、マルコ氏が準備して、じっくりと行なってくれました。
自然光も素晴らしいテイスティングルーム 7つ中4つがアマローネ。
Vaio Armaron、Campolongo di Torbeを含めたデラックステイスティングを経験させて頂きました。
なお、白も1種類。ルガーナでした。シャープでボリュームある酸が予想以上でした。
Campofiorinの変更についても丁寧にお教えいただきました。
そして、アマローネの貴重すぎるテイスティング。
Campolongo di Torbeの果実の凝縮感、複雑で、長い余韻は圧巻でした。
テイスティングの後、宿泊するSerego Arighieliのゲストハウスに向かいます。
並木道を通り、セレゴアリギエーリ ラ・フォレステリアに。
とても素敵な宿。窓からの景色です。家族で泊まれる広くて素敵な部屋。最高でした。
本来はゆったりと過ごしたい部屋。
今回の旅はボリューム満点なので、純粋に寝るための部屋になってしまったのが残念。
また、機会があったら、ゆっくり泊りに来たい宿でした。
荷物を置いた後は近くのセレゴ・アリギエーリのカンティーナへ。
セレゴアリギエーリのアマローネ ヴァイオ・アルマロンは、
仕上げに4ヶ月さくらで作った樽の熟成をします。 熟成庫に入ると素晴らしい香りに包まれました。
また、このセレゴアリギエーリはプレフィロキセラのブドウの木が残っています。モリナーラです。
次はMazzanoブドウ畑へ
ブドウ畑へ向かうと、夕陽が綺麗に落ちていくタイミングでした。
実際に見学させていただくヴィンヤードはなんとMazzano。
トップレンジのアマローネ二つCampolongo di Torbeと Mazzanoを飲み比べしたい事をお伝えしていました。
Campolongoはテイスティングさせていただき、Mazzanoは畑に連れていただけるとは、最高すぎますね。
ペルゴラ中心。
Mazzanoの畑の近くでアパッシメントを行うため、ここにも施設あります。
最初にみたサンタンブロージョのAreleは空調なしですが、換気設備ありました。
しかし、Mazzanoは標高も高い、丘の上のほうのため、風通しよく、換気設備もなしでした。
そして、その後、スペシャルサプライズが。
ドーラさんが、Mazzanoを開けてくれて、畑、設備を見た我々に飲ませてくれました。
超高級ワインを超特別なシチュエーションでした。とてもとても素晴らしい経験でした。
ご案内いただいたドーラさんにも感謝です。
MazzanoはCampolongo di TorbeともにアマローネのメッカNegrarに近いです。
しかし、両畑は谷を挟んで、山の裏側で、かなり離れてました。
最高に綺麗な夕陽を見ながら、ディナーへと向かいます。
ディナーは、Masi所有のテヌータ・カノーヴァにて。
畑案内していただいたドーラさん、テイスティングしていただいたマルコさん、
そしてアレッサンドラさんも駆けつけてくれました。 アマローネのリゾット、バッカラなど。 貴重なディナーを有難うございました。
夕食の後は、セレゴアリギエーリ ラ・フォレステリアでぐっすりと休ませて頂きました。
素晴らしいゲストハウスですが、疲れと翌日の朝からのスケジュールなどで、ゆったりする暇ありません。w 嬉しい悲鳴です。w