Cultureカルチャー
2025年1月7日
【JET CUP】チャンピオンツアー Vol.13
第14回 チャンピオン 林 憲二氏
Planeta(前半)編
イタリア研修10日目 Planeta訪問
Etnaへ
早朝に、ホテルからタクシーでローマ中央駅。電車に乗り30分でフィウミチーノ空港。
フィウミチーノ空港から飛行機でシチリアに向かいます。
最終ワイナリーはプラネタ。 とても行きたかったエトナからスタートのためカターニア空港へと。
エトナ山の周りをぐるっと周りカターニアに、約1時間で到着。
空港では、プラネタが車を用意していてくれて、エトナにあるヴィンヤード、カンティーナに。
カターニアから、エトナ南側、東側、北東側リングロッサ、そして、北部シャラヌオーヴァを目指します。 いきなり、大きなエトナ山を横目に。
PLANETA(プラネタ)
「ワイン大陸」とともにシチリアにおいて15世紀から17世代に渡って農業を行ってきたプラネタ家。300年前からブドウ栽培に携わる名家の当主ディエゴ・プラネタ氏を中心に、1985年に設立されました。1994年、プラネタ家の最初のワイナリーとなるウルモ・ワイナリーをシチリア南西部メンフィに創設し、ここからプラネタ社の“シチリアを巡る旅”が始まりました。
リングアロッサで標高300mくらい。
黄色い花ジネストラ(西洋エニシダ)が多く、とても綺麗です。 標高も600m程度になってきます。
だんだんゴツゴツした火山性土壌が出てきます。 そして、いよいよエトナのカンティーナに到着。
エレナさんがお出迎え。
エレナさんから、プラネタやエトナのご説明。
ここが昔ワイン醸造を行なっていたとの事。とても大きい、プレスの機械があります。この木でブドウが運ばれていたとのことです。
ブドウ畑へ
目の前に広がるシャラヌオーヴァの畑。Etnaエリアで最も標高の高いゾーンの1つ。
PlanetaのErzioneシリーズは、Etnaのエリアの標高を超えた畑から使っているため、Etnaを名乗れません。
この辺りはグイヨー、コルドンスペロナートが中心。
土壌は黒い火山性土壌。
近くではダブルコルドンも。
相変わらず土壌は黒い火山性土壌。
テイスティング
まずは白から。
Etna BiancoはこのビンテージからContrada名が入るとのこと。Contrada Taccione。 フルーツのニュアンスは程よく。
酸、塩味、ほろ苦さととてもよかったです。 Erzione bianco。Carricante主体、Riesling補助。よりボディあり、酸のボリュームも高く。
Erzione Riesling。100%Riesliog。 そして、ラッキーなことに、Carricante2011。色も濃く、素晴らしい凝縮感。
ハニーやナッティな熟成感。とても素晴らしい熟成をしていました。次は赤です。
Etna Rosso 2021 Etna Rosso 2015 と進み、
Erzione Pinot Nero 2020 これには驚きました。 赤系フルーツ、紅茶の強い香り。酸のボリューム高く、とてもエレガント。
EtnaでのPinot Neroのポテンシャルを存分に感じられました。現地でも売り切れ中とのこと。 最後がErzione Rosso。
Barolo好きには堪らないワインでした。
今日は早朝出発で余裕なく、朝食抜きだったため、珍しくお腹減ってました。
カンティーナで昼食をご準備していただきました。 Carricanteから作られるBrutを飲み、アンティパストを珍しくしっかり食べました。
このBrutは醸造をMenfiエリアで醸造を行っているため、Etnaを名乗れないワイン。
ただ、現在、Etnaエリアに醸造設備を作っているので、もしかしたらじきに、醸造も行う可能性はありそうです。
アンティパストは特にトマトがとても美味しかったです。甘味たっぷりでした。
オリーブオイルもプラネタのもの。 1番右はブレンドで、日本にも入ってきているもの、残り二つはエリア違い。
1番左はハーブやグリーンのニュアンスが強くとても美味しかったです。
パスタアッラノルマ。ナスとトマトとリコッタチーズのパスタ。
ワインはカーポ・ミラッツォのNocera100%とフラッグシップのマメルティーノでした。 その後、Insalata。 ドルチェではカンノーリも。
カンティーナへ
車でカンティーナへ向かいます。Passopisciaroエリア、Contrada Porcariaなども横目に。
カンティーナ到着。
ステンレスタンクと共に木樽も。
そして、今回の研修でも何度も見かけた卵型の容器。セラミック製でした。
奥には醸造施設を建設中とのこと。
ここでスプマンテも造られることになるかもしれませんね。 エトナを体験でき、理解を深められました。
本日の宿泊はMenfiエリアのため移動します。
小さな大陸と言われるシチリア。 Etnaから宿泊のMenfiまで車で送って頂きました。 有難いです。
時間は4時間くらいとかなりの長距離で疲れました。なお、ローマ-シチリア の飛行機は1時間くらいです。
途中Agrigentoの遺跡を遠目で。逆側の景色もとても綺麗でした。
海岸線に近づいたタイミングでは海見えました。
到着する頃には、日も暮れており、夕陽が綺麗でした。
そして、Planetaが持つ宿泊施設La Foresteriaに到着。
La Foresteria
La Foresteriaについた頃には、夕陽が沈む時間。 日本とも縁が深い、デボラさんにお迎え頂きました。
ここには、素敵なプールもありました。時間が時間のため入れませんでしたが。 夕陽の素晴らしい風景。
自分の部屋へ。一面に広がったPlanetaの畑の目の前の部屋。部屋の中もとてもゆったりとした、素晴らしい部屋。
自分の部屋からの風景も素晴らしいです。Planetaのブドウ畑が広がります。
荷物をおいたら、プールサイドで、アペリティーヴォ。 デボラさんにお話しいただきながら、ロゼを。
途中、フランチェスカ・プラネタさんが近くに住んでいるお話にも。 オリーブやナッツをつまみながら、ロゼを堪能。
右手より、オーラを解き放った、素敵な女性が近づいてくる。 『おぉ、フランチェスカ・プラネタさんだ!』
フランチェスカさんと一緒にBrutを飲みながら、アペリティーヴォを。 プラネタ・オーナーファミリーとの夢のようなひと時でした。
アペリティーヴォを楽しんだ後、階段を降り、風の気持ちいい、オープンなリストランテへ。 フランチェスカさんとはここでお別れ。貴重な時間を有難かったです。
Allemandaからスタート。 パンとオリーブオイルがまずとてもおいしい。
胃がとても疲れているので、アンティパストと魚のセコンドのみにしました。
テラスのやや暗い落ち着く素晴らしい席のため、写真は暗くてうまく取れませんでした。
アンティパストはトマトを色々な食べ方で頂きました。
カクテル風、ガスパッチョ、4つのトマトには和テイストもふんだんに。
シチリアのとても甘いトマト。 私は生のトマトをあまり好んで食べないのですが、この一品は今回の研修旅行の中で一番驚き、美味しかった料理の一つです。
セコンドのインボルティーニも、もちろん素晴らしかったです。 北部、中部イタリアで、肉づくしで疲れた胃に優しさを与えてくれた素晴らしいチェナでした。
ワインは、FrappatoとCometaを頂きました。
ドルチェには思い出のワインPassito di Noto。 Jet Cupの決勝のテイスティングでこれをしっかり当てられたのが優勝の決め手になったのでしょうか。
思い出のワインを、最高のシチュエーションで頂くことができました。
なお、キッチンはオープンで、こちらもとても素敵でした。