Wine&Liquorブドウ品種辞典
Ansonicaアンソーニカ
主な栽培地域
トスカーナ州、シチリア州
特徴
シチリア州ではアンソーニカはインツォリアと呼ばれます。
インツォリアは高く評価されていたため、シチリアには関連性のない「インツォリア〜」というブドウが多く存在します。
2010年の研究では、他のシチリア品種であるグリッロ、フラッパート、ネレッロ・マスカレーゼと近縁であることが明らかになっています。
代表的格付
トスカーナ州:エルバ島DOC
シチリア:シチリアDOC、マルサラDOC
多くのシチリアDOP、テッレ・シチリアーネIGP に使用されています
色・香り・味わい
酸がひかえめで、白らしからぬタンニンを感じるワインになる、珍しいブドウです。
シチリア州では伝統的に過熟気味なものを収穫していましたが、最近では、より柑橘系で軽いボディのワインが多く造られるようになりました。
トスカーナ州のエルバ島やジリオ島のものは、一般的にシチリア州のものよりも塩味が感じられ、凝縮感があり、アルコール度数が高いとされています。
エルバ島のアンソーニカは、ミディアムからフルボディの白ワインを生産しています。深い黄金色、デリケートなハーブの香り、黄色いリンゴとドライアプリコットの香りが特徴的です。
スタイル
通常は他のブドウとブレンドされ、辛口のスティルワインが生産されます。酸化しやすいという特性があり、マルサラ(酒精強化ワイン)に欠かせない品種とされています。
パッシートワインはエルバ島で陰干しさせたブドウから造られます。
主な日欧商事取り扱いアイテム