Wine&Liquorブドウ品種辞典
Carricanteカリカンテ
主な栽培地域
シチリア州
特徴
カリカンテはかつてシチリア全土で栽培されていましたが、現在はエトナ山周辺での生産に限定されており、このエリアの白ワインの95%を占めています。
名称は、イタリア語で「荷車やロバに荷物を積む」という意味のカリカーレ(caricare)に由来し、その生産性の高さを表しています。
造り手は特定のクローンを選択するのではなく、古木を大量に植え付けることが多いです。ネレッロ・マスカレーゼと遺伝子上の関係がある可能性もあり、研究が進んでいます。
代表的格付
シチリア州:エトナ・ビアンコDOC、シチリアDOC
色・香り・味わい
カリカンテは、低めのアルコール度数、高めの酸を持つワインを生み出すことが多いです。リンゴ酸が豊富なため、なめらかさを得るため、マロラクティック発酵がほどこされることも多いです。
洗練された、ピュアでキレのある味わいを楽しめるカリカンテ。レモンやアニス、青リンゴ、オレンジの花、カモミール、若いアプリコットのフレーバーを持っています。また、古木由来の深みと複雑さも特徴です。
辛口のリースリングに似ているとも言われ、5年から10年熟成させると、火打ち石やペトロ―ルのアロマが現れます。
イタリアでは希少な、長期熟成が可能な白ワインです。
スタイル
ほとんどが辛口、白のスティルワインとなります。カタラット・ビアンコやミネッラなどブレンドされることもあります。
主な日欧商事取り扱いアイテム