Wine&Liquorブドウ品種辞典
Corteseコルテーゼ
主な栽培地域
ピエモンテ州、ロンバルディア州、ヴェネト州
特徴
イタリアを代表する白ワイン「ガヴィ」の主要品種として1960~1970年代に流行しました。しかし1980年代には、個性がなく酸のたつ薄いワインが多く流通してしまい、一時的に人気を失うこともありました。
最近では多くの若いダイナミックな造り手が、このエレガントなブドウに注力し、かつての栄光を取り戻しつつあります。
代表的格付
ピエモンテ州: ガヴィDOCG、ピエモンテ・コルテーゼDOC、コルテーゼ・デル・アルト・モンフェッラートDOC
ロンバルディア州:オルトレポ・パヴェーゼ・コルテーゼDOC
ヴェネト州:ガルダ・コルテーゼDOC、ビアンコ・ディ・クストーザDOC(ブレンド用品種として)
色・香り・味わい
香りは繊細ですが、レモンや白い花、ハーブのニュアンスがあり、高い酸を持っています。ポテンシャルを十分に発揮しているコルテーゼはミネラルに富み、長期間の熟成に適しています。
スタイル
主に辛口のスティル白ワインが生産されます。フレッシュなスタイルのワインとなることが多いですが、酸を和らげるためにオーク樽が使われることもあります。また酸が豊富なため、スパークリングワインにも適しています。
ガヴィのエリアには多くの複雑なテロワールが存在するため、同じコルテーゼを使用したワインでも、造り手によってまったく異なった個性を持つワインとなります。もっとも優れた品質とされているのは「ガヴィ・ディ・ガヴィ」や「ガヴィ・ディ・タッサローラ」と表示されているものです。
「ガヴィ・ディ・ガヴィ」は、ガヴィの町周辺の石灰質の土壌が他の地域では得られないフィネスと深みをワインに与えます。特にロヴェレートのサブゾーンは力強く、より凝縮された、豊かな香りを持つワイン産地として知られています。タッサローラ周辺の土壌は粘土質が多く、ガヴィ・ディ・タッサローラのワインは、よりリッチな味わいを誇ります。ガヴィのエリア以外のコルテーゼは、より軽やかな早飲みワインとなることが多いです。
主な日欧商事取り扱いアイテム