Wine&Liquorブドウ品種辞典

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Falanghinaファランギーナ

主な栽培地域

カンパーニア州

特徴

カンパーニア州最古の品種のひとつ。名前はラテン語のfalangaeに由来しており、古代、ファランギーナのブドウの樹を支えるために畑で使われていたポールが、ローマ兵の軍隊編成であるファランクスに似ていたからだとされています。

 

「フレグレア」と「ベネヴェンターナ」という遺伝的に異なる2種のファランギーナが確認されており、それぞれ異なる特徴のワインが造られています。フレグレアはしっかりとしたストラクチャーと高いアルコール度数を持ち、ベネヴェンターナは花のようなニュアンスが際立っています。

 

ブドウ畑ではこの2種が混在していることが多く、これらの特徴を併せ持つワインが造られています。現在、3つ目のバイオタイプの可能性も研究されています。

代表的格付

カンパーニア州:ファレルノ・デル・マッシコDOC、カンピ・フレグレイ・ビアンコDOC、ファランギーナ・デル・サンニオDOC、カプリDOC、コスタ・ダマルフィDOC、ヴェスヴィオDOC、ベネヴェンターノIGP

 

モリーゼ州、ラツィオ州、プーリア州でも栽培されています。

色・香り・味わい

やや濃いレモンイエロー。高い酸、花のアロマ、時にはハーブのようなグリーンノートも表現されます。ピーチやアプリコット、特徴的な黄色いリンゴの香りが融合し、風味豊かなワインとなります。

スタイル

主に辛口スティルの白ワインとなりますが、時にスパークリングワインも造られることがあります。単一品種ワインとブレンドワイン、ともに存在します。

 

ファランギーナは栽培地や造り手、バイオタイプによって大きく異なる特徴を持ちます。しかし、総じて明るい、酸の高いワインとなります。

 

ファランギーナの特徴を完璧に表現しているワインは、果実や花の印象に加えて、はっきりとしたミネラルと優れたテクスチャーを持っています。

 

主な日欧商事取り扱いアイテム

●セッロチエロ

●ファランギーナ

●ドゥブル・ファランギーナ

●ラクリマ・クリスティ・ビアンコ

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