Wine&Liquorブドウ品種辞典

jetcup champions 1998

Grignolinoグリニョリーノ

主な栽培地域

ピエモンテ州

特徴

グリニョリーノで造られたワインは、かつてピエモンテの貴族たちに非常に珍重され、バローロと同じような価格で取引されるほど名声を誇っていました。

 

名前の由来は、ピエモンテの方言で、酸とタンニンが豊かなブドウを噛んだときのような「渋い表情」を意味する「グリニョレ(grignolè)」からきています。また、この言葉は種と言う意味も持っており、他のブドウ品種と比較して種の数が多いことを暗示しています。歴史的にはバルベジーノと呼ばれていました。

代表的格付

ピエモンテ州:グリニョリーノ・ダスティDOC、グリニョリーノ・デル・モンフェッラート・カサレーゼDOC 、ピエモンテ・グリニョリーノDOC

色・香り・味わい

淡いルビーレッドで、ピンクに近い色をしており、しばしばガーネット色やオレンジ色を帯びます。マセレーションの時間が長いと苦くて渋いタンニンが出てきてしまうため、濃い色彩を抽出するのは困難で、扱いが難しい品種です。

 

グリニョリーノは、サワーレッドチェリー、レッドカラント、アイリス、ローズヒップ、ホワイトペッパーなどの香り高いアロマが魅力です。口にすると、しなやかで豊富なタンニンを感じることができます。ライトボディで、アルコール度数はやや控えめに仕上がることが多いです。

スタイル

一般的に、辛口のスティル赤ワインになります。樽を使用しないことが多いですが、一部の造り手は実験的に樽熟成を試みています。

 

砂質の土壌では非常に香り高く、軽やかなワインが出来ますが、石灰質の粘土が多いモンフェッラート・カサレーゼの土壌のものは、比較的しっかりしたワインになります。

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