Wine&Liquorブドウ品種辞典
Moscato Biancoモスカート・ビアンコ
主な栽培地域
ピエモンテ州、トスカーナ州、シチリア州
特徴
モスカート・ビアンコは、他のすべてのモスカート品種の祖先であることが、科学的研究によって明らかにされています。まれに、ピエモンテ州の一部の生産者が「モスカート・ディ・カネッリ」と呼ぶことがありますが、通常「モスカート」と呼ばれます。
イタリアのモスカート・ビアンコの大半は、ピエモンテ州で生産されています。
モスカート・ローザ、マスカット・ア・プティ・グラン・ロゼス、ブラウン・マスカットはすべて別品種です。
イタリア以外での呼称
フランス:ミュスカ・ブラン・ア・プティ・グラン、ミュスカ・ド・フロンティニャン
スペイン:モスカテル・デ・グラノ・メヌード、モスカテル・デ・グラノ・ペケーノ/その他にもモスカテルと名の付く品種が多種存在します
ポルトガル:モスカテル・ブランコ、モスカテル・ド・ドウロ
ギリシャ:モスカート・レフコ、モスカート・サムー
オーストリア、ドイツ:ムスカテラー
オーストラリア:フロンティニャン
南アフリカ:モスカテル
代表的格付
ピエモンテ州:アスティDOCG、ピエモンテ・モスカートDOC
トスカーナ州:モスカテッロ・ディ・モンタルチーノDOC
シチリア州:ノートDOC、シラクーサDOC、その他多数
色・香り・味わい
多数あるモスカート品種の中で最もフローラルで、豊かな白いバラのアロマを感じます。白桃、パイナップル、ハチミツ、アプリコットなど香りも持ち、セージやタイムのヒントが感じられます。
淡い麦わら色で、酸はテロワールによって低~中程度まで様々です。ライトボディで繊細、非常に香り高く、果物として食べられるブドウに近い味わいです。
スタイル
辛口、甘口、スティル、スパークリング、様々なワインが生産されます。遅摘みや陰干しさせたブドウから造られる甘口ワイン、酒精強化ワインも存在します。
日欧商事取り扱いアイテム