Wine&Liquorブドウ品種辞典
Nebbiolo Roseネッビオーロ・ロゼ
主な栽培地域
ピエモンテ州、ロンバルディア州
特徴
長らくネッビオーロのバイオタイプのひとつと考えられていましたが、最近になって別の近縁種であることが証明されました。淡い色彩のため敬遠された時代もありましたが、その繊細な存在感が近年の市場で評価され、ランゲの畑で復活しつつあります。
CN IIIはネッビオーロ・ロゼの唯一のクローンです。ヴァルテッリーナでは、ネッビオーロ・ロゼはキアヴェンナスキーノと呼ばれています。
代表的格付
ピエモンテ州:バローロDOCG、バルバレスコDOCG
ロンバルディア州 :ロッソ・ディ・ヴァルテッリーナDOC、ヴァルテッリーナ・スペリオーレDOCG、スフルサート・ディ・ヴァルテッリーナDOCG
色・香り・味わい
淡い色彩で有名なネッビオーロ・ロゼは、その名が示すように、バラの花びら、赤スグリ、ザクロの素晴らしい香りを誇ります。
ネッビオーロ・ロゼはネッビオーロに比べてふくよかさや果実味が控えめで、アルコール度数が高くなる傾向があります。
濃くてジャムのようなワインがより優れているとされた時代では評価され辛かった品種ですが、軽快で繊細なワインが好まれる現代のトレンドにおいて、軽やかで香り豊かなネッビオーロ・ロゼは注目度の高い品種です。
スタイル
栽培面積がそれほど多くない品種のため、ネッビオーロ・ロゼのみで造られたワインは入手が難しいです。ブレンド品種として用いられる場合は20%まで使用可能で、その豊かな香りでメインのブドウを補います。