Wine&Liquorブドウ品種辞典
Nosiolaノジオーラ
主な栽培地域
トレンティーノ・アルト・アディジェ州
特徴
ノジオーラは、15世紀からトレンティーノで栽培されていました。山頂の小さなブドウ畑という孤立した地理的条件のおかげで、国際的な品種に押されず、独自の進化を遂げることができました。
ノジオーラの名前の由来に関しては様々な説がありますが、多くの専門家は、熟したときのブドウと茎の色、そしてワインが醸し出すアロマがヘーゼルナッツに似ていることから、ヘーゼルナッツを意味する「ノッチョーラ(nocciola)」に由来すると考えています。
ノジオーラは、ヴァレー種の古代品種であるレーズ(レーゼ-Rèze-とも言われる)から派生した可能性が高いとされています。長い間「デュレッラ」と同じ品種だと考えられていましたが、遺伝子上の関係がないことが証明されました。
代表的格付
トレンティーノ・アルト・アディジェ州:トレンティーノDOC
ロンバルディア州とヴェネト州でも栽培されています。
色・香り・味わい
高い酸とヘーゼルナッツの繊細なニュアンスを持ちます。
スタイル
辛口のスティル白ワインは、さわやかで軽快。白い花、新鮮な青リンゴ、柑橘類の凝縮された香りと塩味が特徴です。
甘口のスティル白ワインはトレンティーノ・ヴィーノ・サントと呼ばれ、遅摘みのブドウを陰干しして造られます。熟した桃、アーモンドペースト、ライム、砂糖漬けのパイナップル、トロピカルフルーツのゼリーのアロマとフレーバーを持ちます。ひかえめな甘さとリッチで複雑な味わいが特徴です。