Wine&Liquorブドウ品種辞典

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Pecorinoペコリーノ

主な栽培地域

マルケ州、アブルッツォ州

特徴

ペコリーノは事実上絶滅していましたが、1980年代にマルケ州のコッチ・グリフォーニ社が復活させ、その後アブルッツォ州のカタルディ・マドンナ社が初めてラベルにペコリーノの名前を表示しました。

 

今世紀に入ってからの10年間で、ペコリーノの栽培面積は約4倍に増加しました。名前は、イタリア語で羊を意味するペコラ(pecora)に由来し、羊飼いが羊の世話をしながら食べていたブドウであることを指しています。

代表的格付

マルケ州:オッフィーダDOCG

 

アブルッツォ州: テッレ・ディ・キエーティIGP 、コッリーネ・ペスカレージ IGP

 

ラツィオ州、トスカーナ州、ウンブリア州でも栽培されています。

色・香り・味わい

高い酸がペコリーノの最大の特徴です。セージ、ミント、タイム、バルサミコのニュアンスに加え、洋ナシ、さわやかなリンゴ、グリーンメロンのようなデリケートな香りを持ちます。収穫量は少なめです。

 

時に14.5%以上の高濃度で高アルコールのワインとなります。還元的な発酵や、特別に選ばれた酵母を使用することにより、レモン、イチジク、ハーブのニュアンスを持つソーヴィニヨン・ブランのような香りと味わいのワインとなりますが、ペコリーノはよりボディが際立つ、リッチなテクスチャーを誇ります。

スタイル

一般的に辛口、スティルの白ワインが生産されます。マルケ州では、長時間のスキンコンタクトを行い、豊かな香りを引き出す製法がとられています。アブルッツォ州では、通常マセレーションを行わないため、ワインはより軽く、よりフレッシュに仕上げられます。

 

大変人気のある品種ですが、生産量が多くなく希少です。そのためペコリーノと表示があるにも関わらず、その味わいを持たないワインが流通していることもあり、注意が必要です。

 

主な日欧商事取り扱いアイテム

●ペコリーノ・オッフィーダ

●ファレリオ

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