Wine&Liquorブドウ品種辞典
Vermentino, Favorita, Pigatoヴェルメンティーノ/ ファヴォリータ / ピガート
主な栽培地域
サルデーニャ州、リグーリア州、トスカーナ州
特徴
ヴェルメンティーノ、ファヴォリータ、ピガートは、公式には3つの異なる品種として登録されていますが、遺伝的には1つの品種です。ピノ家族の関係性と似ていると言っていいでしょうか。
上記のバイオタイプの名前以外にも、ロールやカルベッソ、マルヴォワジー・ア・グロ・グラン、マルヴァジア・グロッサ、フランスではヴェルランタンと呼ばれています。
ファヴォリータとピガートは、ヴェルメンティーノのバイオタイプと考えるべきでしょう。この2つの品種は遺伝子的には同じだとされていますが、実際に並べて植えてワインを造ってみると、ブドウの木も仕上がったワインも異なります。
代表的格付
ヴェルメンティーノとして、主にサルデーニャ、トスカーナ、リグーリアで栽培されている品種です。ピエモンテではファヴォリータ(Favorita)、リグーリア西部ではピガート(Pigato)と呼ばれることが多いです。
サルデーニャ州: ヴェルメンティーノ・ディ・サルデーニャDOC、ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ DOCG
リグーリア州:リヴィエラ・リーグレ・ ディ・ポネンテDOC(ピガートとして)
ヴェルメンティーノ/ファヴォリータ/ピガートをベースにしたDOPが、トスカーナ州、リグーリア州、サルデーニャ州、ピエモンテ州、ウンブリア州に20以上点在しています。また、イタリア以外でも、特にフランス南東部やコルシカ島で栽培されています。
色・香り・味わい
地中海のハーブやアカシアの花、ローズマリー、タイム、柑橘類、桃、アプリコット、リンゴ、トロピカルフルーツなど、幅広い香りと味わいを持つ高品質な品種です。後味に塩分を感じることもあります。ピガートのワインはよりリッチでクリーミーになりますが、特徴的な塩味は残ります。
スタイル
辛口、スティル、スパークリング、遅摘み、パッシートなど、様々なスタイルが存在します。バトナージュやオーク樽熟成などの醸造方法により、さらなる質感と豊かさが得られます。
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