主な栽培地域

サルデーニャ州

特徴

ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノと同様、ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノも品種名とワイン名称が同じです。ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノは、品種の名前であると同時に、サルデーニャ島のDOC白ワイン「ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ」の名称でもあります。

比較的小規模の畑が多く、樹齢30〜50年以上の古木が多いです。辛口のテーブルワインから、辛口や甘口の酒精強化ワインまで幅広いワインが造られます。

ほとんどのヴェルナッチャ・ディ・オリスターノから造られるワインは、木樽を液体で満たさず、液体と空気の触れる面積を多くした状態で熟成されます。その結果、フロール（産膜酵母）の発達が促されます。

この方法で長期熟成されるものもあり、ワインが凝縮され、アルコール度数が上がり、フロールの膜に覆われているため酸化が非常に遅くなります。極上のものは、酒精強化されていないもので、フロール手法を利用したワインです。

いずれの場合も、ビターアーモンド、ドライアプリコット、ヘーゼルナッツ、オレンジの皮、ハーブ、枯れた花などのニュアンスが感じられ、非常に複雑なワインになります。ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノは、シェリー酒に匹敵する世界最高の白ワインのひとつを産み出します。